“間” の漢字の由来
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社名の由来にもなっている 「間」 (ま)という漢字の由来を紹介します。
実は、「間」 の本来の漢字は、
「閒」 (門構えに月)
が本来の漢字だったのです。
今我々が使っている「間」は俗字だったのです。門の中は日(太陽)ではなく、月だったんです!「間」という漢字は小学二年生の時に習う常用漢字ですがご存じでしたか? 現在は、「間」が新字で「閒」は旧字の扱いです(ざっくり言うと)。閒(門構えに月)の漢字の生い立ちを調べてみると、
“門を閉じても月の明かりがもれる 「すきま」 の意味を表したもの”
と書かれていました。なんと奥ゆかしい、日本人らしい漢字なんでしょうか。
では弊社は隙間を狙ったビジネスなのか、というとそういうわけではありません。
「間」という漢字を使う言葉、
空間・人間・時間・仲間・世間・瞬間…
これらを繋いで新しい体験を創っていきたい、そう思っています。ネオマデザインは、まさに新しい(ネオ:Neo)+間(ま: ma)を創る(デザイン: Design)からきているのです。
弊社の印鑑をつくるとき、はんこの職人さんにこの間の漢字の話を伝えて、手彫りして頂きました。ネオマデザインの会社実印・銀行印・角印には「閒」や「間」の漢字が絶妙にデザインされて入っています。弊社の見積書や契約書を見る機会があればぜひチェックしてみてください。こんなちょっとしたところにもしっかり凝る、それがネオマデザインです!
余談ですが、このはんこ職人さんは、直接会って話をしないと印鑑を掘ってくれないそうです。その人のイメージやなぜハンコを作るのか、どういう運を求めるのかなどヒアリングしながら印影をその場でさっと描きあげます!自分のために芸術家が作品を創り上げる瞬間に立ち会っている、そんな貴重な体験はなんとも言えない心地よさがあります。
もともと自分の個人用印鑑をつくるときに、この職人さんと出会ったのですが、あまりのその印鑑を作る体験(UX)の良さに弊社の印鑑もお願いしました。ネットでなんでもポチっとすれば買えてしまうこの時代、わざわざ会って話をして作るとか面倒だ、と思う人もいるでしょう。出来上がりに時間もかかります。ネットショッピングは「モノを買う」という意味では効率的ですし、安いし、すぐに手に届きます。
一方、このはんこ職人のように一人一人に完全オリジナルで彫ってくれるサービスは「モノ」だけでなく「コト」も売っています。私や会社のことをしっていますので、何か良さそうな仕事の話があれば声もかけてくれます。ある意味、広告塔にもなってくれているのです。印影が珍しいので商談などでハンコの話題になり、印象付けしやすくなります。
まさに私が推す「体験を大事にする」というのを手本としてやられている、そんな職人です。
「間」 の漢字からだいぶ脱線してしまいました。
残念ながら人名漢字として「閒」 はすでに使えなくなったようです。詳細は、三省堂Word-Wide Web 「間」と「閒」 をご覧ください。
漢字では一文字の「間」 、英語にしようとすると色んな表現になり一言では語れません。これについてはまた別の機会に書きたいと思います。